ミサイルの回避方法は?

ミサイルってどんなところまでもしつこく追いかけて来るイメージがありますよね。では、実際の戦闘機パイロットはミサイルが敵から発射された場合どのようにして回避するのでしょうか?発射されたら諦めるしかないのでしょうか?今回は戦闘機に乗っている状態で対空ミサイルに追尾された時どうしたら良いのか紹介してみたいと思います。

ミサイルの誘導方式を知る


まずミサイルがどのように目標を認識して追尾するのか知らないといけませんね。ミサイルの誘導方式についてはこちらで紹介しています。

赤外線誘導の場合


飛んできたミサイルがエンジンの熱などを感知する赤外線誘導方式の場合はフレアという別の熱源をダミーとして出す事で回避できる可能性があります。

よく赤外線誘導ミサイルは太陽に向かって飛んで行き急旋回すれば、ミサイルは太陽に向かって飛んで行くと言われますが、現在はその方法では回避不可能です。現在は強い戦闘機と同じ周波数の赤外線を放出する飛行機の形をしているものを追尾するようにしている為です。なので現在は戦闘機と同じ周波数の赤外線を出すフレアと呼ばれるマグネシウム等が燃焼しているものを広範囲に出す事でミサイルを騙します。冒頭にあった画像の飛行機から撒いている光っているのがフレアです。

レーダー誘導の場合


ミサイル自身が電波を飛ばしたり、目標が飛ばす電波を感知して追尾するタイプのミサイルの場合はチャフという電波を拡散するものを放出するか、ECMと呼ばれる妨害装置を使って回避します。

チャフとはレーダー波を反射する金属などを使用します。以前はアルミ箔などを使用していたようですが、より空中に漂うように軽いプラスチック泊(フィルム)に、アルミを蒸着(蒸発させて付着させる)させたものを使っているようです。チャフにもフレアの赤外線周波数と同じように、レーダー周波数によって適切な長さがあり、大型の戦闘機では機内でフィルムを適切な長さにカットしてばら撒くものがあります。

ECMとは電子対抗手段と呼ばれ電波をキャッチして飛んできているミサイルに対してミサイルが目標としている電波とは違う電波を当て回避するための装置です。この装置を使用するとGPS誘導のミサイルも偽のGPS電波を送ることで妨害が可能とのことです。

フレアとチャフでも逃げられなかったら…


フレアとチャフを使ってもどんどん進化している頭の良いミサイルは騙せない場合もあります。その場合はパイロットの操縦テクニックで回避する最後の方法があります。

  • ミサイルの有効射程以上に飛ぶ
  • 地面ギリギリで水平飛行に移る

というのがあるようです。ミサイルの有効射程以上に飛ぶというものですが、ここでいうミサイルはロケットエンジンで飛ぶものとしますが、ある程度まで飛ぶと燃料切れでエンジン自体はストップして惰性でとびます。戦闘機はミサイルよりも遥かに燃料を積んでますので、発射されたのがわかったら全速力で飛べばミサイルは落ちて逃げられるとのことです。この方法はだいぶ遠くで撃たれた場合でしかできないようです。戦闘機よりもミサイルの方が速度は速いですからね。

地面ギリギリで水平飛行に移る、ですがこれはリスクが高過ぎますし、現実的では無いですね…発射されたらミサイルを引き連れて地面に向かって飛びギリギリで水平飛行に移るのですが、人間が耐えられるGで曲がれるのであればミサイルも曲がれてしまうでしょう。

 

まとめ


フレアは赤外線誘導ミサイルに対して有効、チャフは電波使用するレーダー誘導ミサイル対して有効でありECMも有効。もし、発射地点が遠距離であれば全速力で逃げ切れるかも。ダメだったら脱出!