弾頭の種類

弾といっても様々な種類があります。爆発するものしないもの、先端が硬くなっているものなどがあります。今回は砲で撃てる弾頭の3つの種類を紹介したいと思います。

写真は戦車が発射する弾です。

徹甲弾


目標の装甲を貫く為に使う弾頭です。装甲を貫く方法として2種類があり、質量・硬さを増して貫くタイプと弾速を速めて貫くタイプがあります。

前者の質量・硬さで装甲を貫くタイプは素材にタングステンなどの硬度・質量が大きい金属を使用し装甲を貫きます。初期の頃はそれで貫けていた様ですが、装甲の進化により表面硬化装甲が開発され、現在では硬いだけの弾丸では弾頭の方が負けて砕けてしまったり、斜めに入ると跳弾する様になってしまいました。その為、跳弾などを防ぐよう弾頭をわざと柔らかい金属で作ったキャップを装着することにより、着弾時にキャップが潰れながら進むことにより滑らない様にして、跳弾を防ぎ装甲への攻撃が可能となりました。

後者の速度で装甲を貫くタイプは、いくつかあるのですがその中でもAPFSDSというダーツの矢の様な形の弾を紹介したいと思います。APFSDSは秒速1500m(時速5400km)もの超高速で目標の装甲に当て装甲を溶かして貫通させます。(超高速の弾が装甲に当たると接点はとてつもない圧力に晒され、塑性変形という現象が発生し装甲と弾の金属はお互い流体の様になるそうです。)その際、弾頭も溶けていく為、装甲に対して弾の長さが十分でないと装甲よりも先に弾が無くなってしまい貫けません。

榴弾


榴弾は榴弾砲などで使用される火薬を詰めた弾です。着弾時、又は着弾直前の空中で爆発し破片を周囲に飛び散らし被害を与えます。その為、目標物は徹甲弾が戦車などの装甲などを貫く目的なのに対し榴弾は兵士や軽車両を攻撃する為に使用されます。硬い装甲は貫けません。

弾頭は鋼鉄でできており内部には火薬が詰まっています。物により内部に金属球や金属棒が入っており、爆発時に飛び散り被害を拡大させるものがあります。

起爆させる為に必要な信管も様々な種類があります。遅延信管は着弾後に遅れて起爆します、時限信管・近接信管は空中で爆発し破片を広範囲に与えます。起爆モードをその場に応じて切り替えできる信管もあるようです。大型の榴弾では信管はねじ込み式の後付けで普段はフックをかけられるよう輪(揚弾栓)が付いているとの事です。

焼夷弾


内部に燃焼材を入れ目標に当たると燃え上がる弾です。燃焼材の種類により3つに分けられます。

テルミット焼夷弾 : テルミット反応を使用しマグネシウム合金に点火し燃焼させるものです。理科の実験でやった事があるのではないでしょうか。

油脂焼夷弾 : 名前の通り油脂を使用し燃焼します。油に火をつける感じです。薬剤を混ぜたナパーム弾なども油脂焼夷弾に含まれます。

黄燐焼夷弾 : 黄燐(リン)の自然発火を利用し燃焼します。

その他には。徹甲弾と焼夷弾を複合し装甲を貫通後に内部で発火する徹甲焼夷弾というのもあるようです。

 

弾頭というとただの重い鉄の塊のイメージがありますが、様々な工夫がされており色々な種類があるんですね。