救助に来る自衛隊のヘリについているミサイル型のものは何?

東日本大震災や熊本地震などの災害が発生した際に陸上自衛隊が救助や物資を運ぶためヘリコプターで飛んでくるのをテレビで、または実際に見たことがある方もいるかと思います。その際、ヘリコプターの両脇にまるでミサイル爆弾のような大きなものが搭載されているのを見たことがあると思います。救助に来るのにミサイルや爆弾は必要ないですから違います。では一体あれは何なのかご存知でしょうか?

このヘリコプターの左右についているやつの正体です。

あの物体の正体


結論をいうとあれは、増槽と呼ばれる燃料タンクです。ヘリコプター本体に内蔵している燃料タンクのほかに燃料を積むことで航続距離を伸ばすことができます。タンクならドラム缶みたいな形で良いような気もしますが、ヘリコプターは時速200km以上で飛行するためミサイルのような流線形にすることで空気抵抗を減らしています。

増槽はヘリコプターだけでなく戦闘機にも搭載されています。ヘリコプターと同じようなものが機体本体の下、または翼の下などに搭載されているのを見たことがあると思います。戦闘機が増槽をつけていると、ますますミサイルか爆弾のように見えてしまいますが、あれはただの燃料タンクです。

被弾したら・・・


救助活動に使われているとはいえあのヘリコプターも元は軍事用に作られたもので戦場で使われます。ですが燃料タンクがむき出しで銃弾の飛び交う中に行くのは非常に危険です。そのため、あのタンクは空中で投下できるようになっています。敵と交戦になった場合やその他、タンクに被弾する恐れがある場合はタンクを空中で切り離すことが可能となっています。戦闘機の場合も同じで、会敵した場合タンクを装備したままだと被弾した際の引火、機動力の低下の原因になるためタンクは切り離します。そのため増槽をつけている場合は、増槽の燃料から使うようになっています。増槽の燃料から使うことで、切り離しても本体のタンクにはたっぷり燃料が残っているため帰りの分の燃料は心配しなくて済みます。

燃料を積みすぎると・・・


燃料をたくさん積むのは良いですが燃料を多く積むということはその分、重量が増すということです。ヘリコプターや戦闘機も最大離陸重量というのが決められており、その重量以上に積むと離陸が困難になってしまいます。そのため長時間飛んでいたいからといって、やみくもに燃料を積んでも本来の任務である物資の輸送などができなくなってしまうため、運ぶ荷物の重さ、目的地までの距離などを含めて燃料をどれだけ積むかという計算が必要になります。

皆さんが旅行に行く際に使う民間の旅客機も、もちろん離陸重量の計算はしており、乗客の位置を調整し機体の重量バランスを合わせるということまで行っているそうです。

 

救助に来る自衛隊のヘリコプターについている爆弾の謎は解けたでしょうか?自衛隊のヘリですし、しかもあのような形をしていますので爆弾と勘違いしていた人も多かったのではないでしょうか。あれは燃料タンクですので安心してください(笑)